ラオス人との国際結婚の書類手続きを解説するブログ

ラオス人との国際結婚の手続きに相当苦労したので、いずれ誰かの役に立つであろう情報をまとめました。

ラオス人との国際結婚 書類手続き解説 #3 (ラオス首都編)

全体の流れ

ラオス人との国際結婚の手続きについて、4記事に分けて解説します。

 

手続きの進め方

首都ビエンチャンでは役所で英語が通じるので、結婚相手(ラオス人)は同行していなくても、筆者(日本人)1人でも手続きを進められました。

 

ビエンチャンの役所マップ

 

移動手段

複数の役所を何度も往訪することになります。

1人でソンテオに乗ろうとすると、外国人なのでまず吹っかけられます。

根気強く交渉すればそこそこの値段に抑えられますが(ホテルの多い中心部から大使館まで往復30,000kipなど)、毎回それをやると非常に労力がかかります。

上記のマップに「レンタサイクル」を記載しておきましたが、この近辺にはレンタサイクル屋さんが多くあり、1日あたり10,000kipぐらいでレンタルできます。

事前に必要日数分を支払っておく、もしくは毎日レンタサイクル屋さんまで行って翌日分を支払うようにすれば、日をまたいで借りられるので、ホテルのバイク置き場に駐めておきながら移動に活用できます。

なお、借りパク防止のためにパスポートを預けろと言われますが、パスポートを預けてしまっては大使館に出入りもできないので、現金でデポジットを預けるよう交渉しましょう。(タイバーツの場合はデポジットは2,000バーツでした)

 

レンタサイクル屋さんはこちら(Googleマップで開く

vte-cycle.JPG

 

【余談】外貨からラオスキープへの両替

筆者が調べた中で最もレートの良かった両替所はこちらです。(Googleマップで開く

ここに両替所が3〜4軒ほど並んでいるので、見比べて一番レートが良い場所を選びましょう。

 

【解説】 書類の準備~手続き方法

ラオス日本大使館で書類作成を依頼する

前の記事にも書きましたが、在ラオス日本大使館で以下3点の書類を作成してもらいます。

書類3.戸籍証明書

書類4.婚姻要件具備証明書

書類11.日本大使館の意見書

 

ラオス日本大使館はこちら(Googleマップで開く

 

ラオス日本大使館書類に関するページがこちらです。

日本人側が用意する書類は、発行から3ヶ月以内の「戸籍個人事項証明書(戸籍抄本)」または「戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)」です。

ラオス人側が用意する書類は、「パスポート(原本、顔写真ページのコピー)」、「住居証明書(ラオス語の原本・コピー、英語訳)」、「独身証明書ラオス語の原本・コピー、英語訳)」です。(これらの英訳に関しては法務省の承認印は不要でした)

これらを持参し、カウンターで証明発給申請書に記入し、手数料258,000kipを支払い、領収書をもらいます。

 

私の場合は、発行に1営業日かかるから、翌日午前○時以降に取りに来いと言われました。

書類を提出する際には、結婚相手の「パスポート(原本)」、「住居証明書(ラオス語の原本)」、「独身証明書ラオス語の原本)」は返却してもらうようお願いしましょう。これらの書類はコピーを1部多く用意し、提出時に「原本は返却をお願いします」と必ず伝えましょう。

 

大使館作成の書類3点について翻訳する

書類3点は英語で記載されているので、翻訳会社でラオス語訳を作成してもらいましょう。

ビエンチャンでの翻訳は、筆者はRDK Groupを利用しました。(他の翻訳会社にも持って行きましたが、2〜3営業日かかると言われたので一番速そうなところにしました)

RDK Groupの事務所はこちらです(Googleマップで開く

書類3点の翻訳費用は516,000kipでした。

夕方に書類を持参して、翌日夕方ぐらいにはできると言われたので、"Okay, I will pay you a 10% bonus if you can finish the translation by tomorrow lunch time"と交渉したら、翌日午前中ぐらいに仕上げてくれました。

翻訳の際には、申請者(日本人)の氏名や出身地域の固有名詞などは、履歴書と相違がないほうが良いと思います。(私は日本の翻訳会社でラオス語訳をしてもらった履歴書のコピーの対応箇所にマーカーを引いて翻訳会社へ渡しました)

 

大使館作成の書類3点について法務局で翻訳承認印をもらう

※ 地方部で手続きする方は、ビエンチャンではなく地方の法務局で他の書類とセットで翻訳承認印をもらったほうが楽です

 

ビエンチャンで承認印をもらう場合、法務局はこちらです(Googleマップで開く

認印の費用は書類3点で240,000kipでした。領収書をもらいます。

ただ、普通に持っていったら、たった3枚の書類なのに「受け取りは明後日よ」と言われました。

そんなバカなと思い、マネークリップに挟まった実弾をチラチラさせながら「もっと早くならない?」と聞いたら、50,000kipで「明日の午後で大丈夫よ」と言われ、「もうちょい早くならない?」と聞いたら、もう50,000kipで「明日の朝取りに来てちょうだい」と言われました。

 

 

ここまで終わったら、ラオス地方編に戻り、出身県・村での手続きを進めましょう。

jpnlao.hatenablog.com

  

結婚相手の出身県での手続きをすべて終えたら...

首都ビエンチャンで、外務省領事部で全書類のチェックを受け承認印をもらいます。

その後、公安省入国管理局(Immigration Office)へ全書類を提出します。

 

外務省の領事部事務所へ全書類セットを持っていく

外務省(Ministry of Foreign Affairs)の領事部(Department of Consular)事務所はこちらです(Googleマップで開く

間違えて外務省(Ministry of Foreign Affairs)の庁舎まで持っていってしまわぬように気を付けましょう。

見た目はこんな感じで混沌としていますが、写真の左あたりの窓のところへ持って行きます。

vte-consularmofa.JPG

 

日本人・ラオス人の全書類をセットで提出し、チェックを受けます。

外務省でのチェックが済んだら、日本人の婚姻要件具備証明書の裏面に外務省の確認印を押してもらえます。

筆者の場合、提出した日の2営業日後(木曜午前に提出して翌週月曜日)に受け取れると言われました。

なお、ここでも味をしめて、マネークリップに挟まった実弾をチラチラさせたり、反応が鈍いのでクリアファイルに実弾を挟んで提出しましたが、「これは本当に3日間かかるから待ってね」と言われて実弾だけ返却されるなど、取り付く島もありませんでした。

受け取り場所は、提出時の窓口ではなく、反対側の建物の2Fです。

ここで手続き費用の100,000kipを支払い、領収書をもらいます。

 

Immigration Officeへ全書類セットを持っていく

書類一式を持って、Immigration Officeへ行きます。

Immigration Officeはこちらです(Googleマップを開く

公安省(Ministry of Public Securities)の庁舎がすぐ近くにあるので、間違えないようにしましょう。

vte-immigrationoffice.JPG

 

階段で3階まで上がり、Room #16へ行き、ラオス人との国際結婚のための書類を持参した旨を伝えましょう。

先方の持つ必要書類リストをもとに、書類に不備がないか簡易チェックされます。

前記事でも書きましたが、このときに結婚相手の犯罪経歴証明書の有効期限が短いと、再度取得してくるよう言われます。

書類に見た目上の不備がないことが確認されたら、手続き費用の200,000kipを支払い、領収書をもらいます。

この領収書は、後に証書を受け取る際に必要となるので、「絶対に無くさないように」と言われます。

その後、建物1Fの入り口左のカウンターへ書類を提出し、2営業日後に受け取り、再びRoom #16へ持って行きます。

 

そして、ここでの書類提出後、公安(Ministry of Public Securities)での審査等を経て結婚申請が受理されるまで待ちます。

ちなみに、期間は6ヶ月間かかるから「ひたすら待て」と言われます。実弾攻撃も通用しません。6ヶ月です。

書類提出時に、自身の電話番号、結婚相手の電話番号、結婚相手の親族の電話番号など、複数連絡先を伝え、「結婚申請が受理されたら、もしくは書類に不備があった場合は電話で連絡するね」と言われます。

ここで、Room #16の電話番号が先ほどの領収書に記載されているので、何か質問がある場合にはここへ電話するよ、と伝えておきましょう。

 

筆者は、6ヶ月目に突入してから、毎週月曜日(日本時間11:00, ラオス時間9:00)に電話をして、書類の進捗状況がどうなっているのかを確認しました。

最初に電話したときは「6ヶ月と言ったけど、実際には7ヶ月かかるかも」なんて言われましたが、しつこく電話した甲斐もあってか、6ヶ月目の第3週には「結婚申請が受理されたから書類を取りに来て」と言われました。

提出時に「絶対に無くさないで」と言われた領収書を持参し、別途、証明書代の費用を1,200,000kip支払い、領収書をもらいます。二人の顔写真が貼り付けられた書類を受け取り、全書類一式が返却されます。書類のうち、二人のパスポート、結婚相手(ラオス人)の住居証明書、独身証明書に関しては、コピーを提出します。

 

 

再び地方役所へ

全書類を持って、結婚相手の出身県(ルアンナムタ)の役所へ持っていき、手続きが終わったことを伝えます。

再度、ルアンナムタのImmigration Officeへ書類を持って行き、チェックを受けるよう指示されます。

県役所の担当者からImmigration Officeの担当者へ電話で連絡してもらい、書類を持参します。

書類を持参したときは上席者不在とのことで、翌日朝にまた来てくれと言われ、翌朝にOKが出ました。

全書類のコピー一式を提出するよう指示されます。

なお、ここではとくに書類等は発行されず、費用もかかりません。申請者の台帳に何か書き加えられていました。

 

県役所に戻り、全書類を提出して「婚約証明書」の発行を待ちます。

通常5日間かかると言われましたが、日本への帰国日まで時間がないと伝えると、当日に発行してくれました。

良いサービスを受けた場合、よくお礼を言い、袖の下は役所の外で他の職員に見えないように渡しましょう。

証明書の発行費用は260,000kipで、領収書をもらいます。

 

これでラオス側での手続きはすべて完了です。

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